103. 強調とは、ある母音を別の母音に変える行為のことです。
104. 強調を受ける母音は、a, i, ī, u, ū です。
105. 以下のようになります:
106. こうして得られた結果を、guṇa (=質) とも呼びます。
107. つまり、a の guṇa は ā で、i,ī の guṇa は e で、u,ū の guṇa は o です。
108. さらに、すでに学んだように (27,i,a; 27,ii,b)、末尾の e, o の後ろに母音が 続くときは、半母音 + (その母音) に変わることがあります。
109. これらとてもよく使う変化を表にすると以下のようになります。 よく憶えてください。
単母音 | 強調形 (guṇa) | 母音 + 半母音 |
---|---|---|
a | ā | なし |
i, ī | e | ay |
u, ū | o | av |
110. 動詞語基や準動詞を作るとき (「動詞」の章を参照) や、 派生語を作るとき、いくつかの接尾辞の影響下で、しばしば強調が起こります。
注意: 一次的・二次的名詞の派生を考えるとき (「派生」の章を参照) は、 一気に以下のように考えると物事が簡単になります。
111. 音位転移の例はすでに (78) で挙げました。
112. 音位転移とは、単語の中で文字や音節が並び変わることです。 以下に音位転移の例をもっと挙げます。
113. 語中音添加とは、単語の途中に余分な文字を挿入することです。
114. 語中音添加が起きるのは、たいてい、 発音器官の違う子音同士が隣り合ったときに、 その間に空隙が空くのを防ぐためです。
115. 韻律のため、もしくは発音を楽にするために、音節全体が脱落することがあります。